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2025年第1回合不合判定テスト(算数)の所感ブログ



こんにちは!スリースターズのユウキです。


2025年最初の合不合判定テストが終了しましたね。受験された皆さん、本当におつかれさまでした!

昨年から易化した!という声があがってますが、問題をよく見てみると「差がつくポイント」「しっかり取るべき問題」がはっきりしていた模試でした。


このブログでは、算数にフォーカスして、

  • 今回の出題傾向

  • どこで差がついたのか

  • どんな力が求められていたか

  • 今後の対策の方向性

について、私なりの視点でお伝えします。


  1. 合不合判定テストとは?(簡単なおさらい)

    2025年第1回の「合不合判定テスト(算数)」の所感をお届けする前に、「そもそも合不合ってどんなテストなの?」というところを、軽くおさらいしておきましょう!


    ✔ どんなテスト?

    合不合判定テストは、小6生向けに四谷大塚が主催する公開模試です。中学受験を目指す生徒にとっては、志望校の合格可能性を数値で知ることができる非常に大事なテストですね。

    毎年、受験者数は1万人を超えることが多く、関東圏ではとくに受験生の定番模試のひとつです


    ✔ 算数の配点は?

    算数は1問5点✕30問の全150点満点。いわゆる“合不合”の中でも、計算力・処理スピード・読解力・思考力の総合力が問われるのが特徴です。

    「難しそう…」と思うかもしれませんが、出題傾向は毎年ほぼ安定していて、パターン演習の積み重ねが効くという側面もありますよ!


    ✔ 問題は男女共通?平均点は?

    問題は男女共通です。(昔は男子・女子で別問題だった時期もあったんですよ!)ただし、平均点や偏差値は男女別に算出されます。

    これ、実はすごく大事。たとえば男子校志望の子と、女子校志望の子では、偏差値の意味合いが変わってくるんですよね。成績表ではしっかり“男女別での自分の位置”が確認できるようになってます。


    ✔ 志望校登録と合否判定

    テスト前に最大6校まで志望校を登録しておくと、その学校ごとに「あなたの合格可能性は◯%です!」という判定が出ます。

    この判定は、四谷大塚がこれまでに蓄積してきた膨大なデータと、最新の合格実績から導き出されたもの。“合不合”という名前の通り、合格 or 不合格の「可能性」を見える化してくれるんですね。


    ✔ 結果はいつ届く?

    テストの翌週木曜日には、偏差値・平均点・順位・志望校ごとの判定結果などが載った成績表がデータで配布されます。

    この成績表は、テストの点数だけじゃなく、今の立ち位置を客観的に知る材料になります。点数を見て一喜一憂するだけでなく、次にどう活かすかがポイントですよ!


  2. 今回の算数の出題傾向と全体難易度
    今回の出題範囲は、おおむね予習シリーズ1〜8回の内容がメインでした。早稲アカ生であれば、春期テキストをしっかりやりこんでいる生徒なら、どれも見たことある!という問題だったと思います。

    全体的な難度としては、とても解けないような難問はなく、基礎基本に忠実な問題が並べられており、この時点での算数のスキルを試すのにちょうどいい構成と感じます。

    (一昨年まではちょっと難しすぎるよ、、という問題が多かったんですけどね)



3.各大問のポイントと分析
・大問1 計算

複雑な処理はなく、すべて正解したい問題でした。

(4)のような結合法則ができているか?は要チェックです。


・大問2 小問集合

(1)約数の個数 A(掛け算セットでも、公式でもOK)

(2)相当算 B 男子の3/4にひっかかった子は結構いそう

(3)場合の数(並べ方) A 超シンプルな問題

(4)速さ A 求めた時間を分に直すだけ

(5)おうぎ形の面積 B 中心角を正確に求められたか?

(6)平均・和差算 B ちょっと計算処理が多いけど基本問題

(7)日暦算 B 春休み中に何度も取り組んでいるはず?

(8)立体図形 B 断頭系の問題、底面積*高さの平均で考える


・大問3 平面図形(角度)

(1)B ⚫︎と◯をつかって式にできたかが鍵、これは予習シリーズでも習っているテクニック。

(2)C これができなかった子は多そう。イとウはばらばらに求められないので、和で考える。これができていたらすごい!


・大問4 場合の数(えらびかた)

(1)A 樹形図を書くだけの問題。この大問も早稲アカ生なら春期テキストでやっているはず。

(2)B 同上。


・大問5 速さと比

(1)B 動きを状況図で表し、弟が120m進んだとき、兄が150m進んでいると気づく。

(2)B 兄:弟の速さの比が5:4なので、同じ時間→速さの比=道のりの比を活用

(3)C これはちょっと難しい。(2)ができないと具体的な距離がでないので、状況図を書いてちゃんと考える。弟の速さを出して、兄を比で求めるのがスムーズ。



・大問6 応用小問

(1)周期算 C ちゃんとルールを読んで書き出していけば、9個の周期が見つかります。

(2)売買損益 C 全体の利益=売上-仕入れ値なので、全体の利益+仕入れ=売上でつるかめ算をやるパターン。5年上の7回の例題6あたりに類題あり。

(3)円錐台の堆積 B~C 知っていれば簡単な問題。下の体積は上の7倍で考えよう。


・大問7 平面図形(面積と辺の比)

(1)B △ABEのピラミッドに注目。

(2)C 比の合成 定番の処理だけど、数字がちょっと汚いので大丈夫かな、、と疑心暗鬼になりやすい。2つの相似を見つけるのと、角出しが必要。

(3)D △ABHについて、1角共有の面積比で考えるのがスムーズだけど、結局(2)と同じような処理を2辺でやるのがめんどくさい。(まぁ僕はこれでいいと思う)着眼点は難しくないけど、処理が面倒。


・大問8 書き出し思考問題

(1)A あてはめるだけ、98765はさすがに気づいてほしい。

(2)C 最大の98764は気づくはず、あとは実験してみる。

(3)C 最大は簡単。最小はなるべく1万の位が小さくなるように設定、5を100の位にあてはめれば5が動かない!と気づけばスムーズ。

(4)D 式にしてみると、(A+E)+(B+D)+C=20であると処理できる。(ほぼ文字式の処理ですけどね)

そうすると、20の和の分解(20を5個の和に分ける)で考えられる。

最後に並べ替えて、120*6=720通りとする。


全体として、6年になって演習した問題の定着度が求められた問題です。

難しい問題も、定番の処理で解ける問題なので、この問題で取りきれなかった子には、「習ったことを反復しましょう!」と声を大にしていいたいと思います。


<予測平均>

男子:80~88くらい

女子:75~83くらい



4.まとめ

合不合判定テストは、ただの「模試」ではなく、受験本番に向けた戦略のスタート地点です。今の自分の立ち位置を知り、課題を把握し、次の一手を考える――そのための材料が、ぎっしり詰まっています。


点数や判定結果に一喜一憂するのではなく、「この結果から何を学ぶか」が何より大切。テストを受けたことそのものが成長のチャンスです。

これから受験までの道のりは長いようであっという間。今回の合不合をしっかり振り返って、次の一歩につなげていきましょう!


それでは、また次回のブログでお会いしましょう。一緒に最後まで走り切りましょう💪✨

ユウキでした!

 
 
 

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