新年あけましておめでとうございます。本年からは新サイトでも宜しくお願いします。
2020受験組が中受を修了したころから国内で流行が広まり、感染が拡大しては落ち着き、落ち着いては変異して拡大し…を繰り返す「新型コロナウイルス」の冬がやってきてしまいました。
今までの受験生も小6の冬はインフルエンザの恐怖と戦い、風邪をひかなくてもマスクをするお子様、ウイルスバスター的な名札状の道具、筒状の道具をつけているお子様(私もこのタイプでした、効果があったのかはわかりません…)など、ビフォーコロナの時代も6年生の冬、受験生とその親はインフル対策に躍起になっていました。
この頃も、1月受験を機に学校をすべて休むお子様はいらっしゃいましたし、私の中学受験の年、私が通った小学校の同級生にも1月10日から2月の受験が終わるまで学校を全休したお子様がいらっしゃいました。
コロナ禍となり、2021組、2022組は3月ごろに塾の一斉休業からのライブ配信授業などへの切り替え、通信系塾の拡大など、様々を経験しました。Wは感染拡大防止の観点から直前期1月の授業をすべてZoomで実施していたそうです。そのおかげで逆に教室に誰もいないため、各家庭ごとに恒例の「絶対に!!合格!!するぞ!!!」をできたらしいという話も笑。
日本国民がほぼ一丸となって感染拡大防止に努めていたおかげでついでにインフルの感染者数がぐっと減っていた昨年までとは違い、ワクチンを打っているのかはわかりませんが街中だけでなく電車内ですでにマスクをしなくなっている人を見かけることも増えてきましたよね。
ですので、受験生に向けた感染対策は正直変わらない、と言わざるを得ません。むしろ以前よりひどい気も…。コロナワクチンに関してはその後のことがわかりませんから、打つか打たないかは個人の自由だと思っています(私は子供を作り育てる計画は人生経験に含まれておりませんし、自分が倒れる分には別によいが、潜伏期間に他人にうつしたくないので4回目を打っています)。一方でインフルエンザの予防接種は例年通り基本的にはすべきなのかな、と思っています。
さて、1月、2021組、2022組は例年以上に学校を休む家庭が多く、私も講師として、直前期に学校を休むお子様との付き合いの経験が一気に増えました。
そこで今まで私が経験したご家庭の動きをいくつかご紹介させていただきます。
① 学校が楽しいから1/10などの入試日と2月の入試日をだけお休みしたパターン
以前はこのパターンが多く、学校の時間をリフレッシュの時間、勉強はしているけど、受験のことは基本的に忘れて家庭科や体育など塾にはない様々な教科、休み時間を楽しみ、ストレスを発散する(学校の授業のレベルはそんなに高くないから)というメリットがありますが、インフルエンザのリスクがありました。今はコロナのリスクもありますね…。
他には、
② 1月の入試を機に2月まで学校を全休したパターン
③ 1月入試に失敗したから本人が頑張るといってそれ以降全休したパターン
④ 学校の学級閉鎖を機に入試日までお休みするパターン
このパターンが増えてきましたね。②は親主導であることが多いです。しかし、塾で授業をこなせばなんとかなった講習会期間とは違い、「刻々と迫る入試日」というプレッシャーの中、平常なメンタルで過ごせるお子様はそれほど多くないように感じます。一方で、長期間学校を休んでいた経験があるお子様はうまく家でストレスを発散する手段を知っていることが多いようです。
お子様がしっかり頑張っているようでしたら、定期的に家の外のブース席系のお店で外食をとってあげる、ゲームなどというオフの時間を親主導で禁止するのではなく、本人の意志でとりやめる。(私は隔年で受験学年を持ちますが、受験学年を持つ年はゲームを一切やらない、と自分で決めていることを生徒に公言して、可能ならば子供に追従してもらうことを期待しています。)
③ですが、親が主導で学校を休ませると、⓺同様、子供は「受験に落ちた罰で学校を休まなければならない」という思考に陥ることがあります。頑張ってきたのに1月の最初の受験で失敗してケロッとできる生徒は多くありません。本番の入試前日に不安で泣き出してしまうお子様も今まで数々見てきましたし、1月受験で失敗している時の方が2月の第一志望で不合格になることより悔しかった、と感じているお子様は多いように感じます(毎日テストの連続で息つく暇もない…。)。だからこそ、③の選択肢は、子供主導でとれるようにしてあげてほしいです。
何より(私の両親も共働きでしたが、)共働きが増えている現代、親がしばらく有給や休職制度を取らなければならないのも厳しいことですよね。
また一方でちょっとうまくいかない例も…。
⑤ 一回休んでみたけど、なんとなくうまくいかなかったので学校に戻るパターン
これを乗り越えられるかが親の力の見せ所です。これも親主導でなく、本人の意志で決めたように戻ることを提案し、本人の意思を聞くことが大事です。
⑥ 本人は学校に行きたいのに親主導で休ませてやる気がなくなったパターン
これは申し訳ないですが正直親の空回りです。お子様にとって学校は家庭と塾から離れる一つの大切な息抜き手段の一つ。感染はもちろん怖いですが、息抜きができなければ、疲れてパフォーマンスも落ちます。一方でお子様と相談して「どっちでもいい」の場合は僕が親だったら休ませるかもしれません。一方で親も家にいる必要があるので、職場とも要相談でしょう。最後は最後で試行錯誤ですね。
私が知る例はこれくらいに分類されるでしょうか…。ほかにもたくさんあるはず…。
休む場合、閉塞感を開放できる手段はいくつか用意しておくといいでしょう。すべての時間で勉強詰めは毒ですし、お子様も根詰めて遊びたくなるはず…。私のお勧めは親も休んでいることを前提としたカラオケと外食。これは時間を区切った息抜きですので、割とお勧めしてきました。一方で親が仕事をしている場合は飛沫感染が怖いですね…。あるいは静かめなカフェで勉強…。
学習面は困ったら担当と相談して決めましょう。やるべきことの提案はしてくれるはず。
是非、合格をつかむ、納得のいく最良の選択を!