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執筆者の写真倉田宙

過去問の種類・準備と解かせ方

夏期講習が終わりました。ここからは夏の成果を発揮する過去問実施のターンになります。

サピックスの時期はあまりわかりませんし、日能研はもう少し遅めだったかな…?

早稲田アカデミーと栄光ゼミナール、四谷大塚はカリキュラムが似通っているので恐らく同時期に過去問を開始するはずです。

さて、過去問集を買うにあたって、数社から過去問が出版されているかと思います。

メジャー?とおもわれるものから挙げていくと…

①声の教育社(オレンジ色)

国語の著作権取りが上手。解説が割としっかりしているが、国語の模範解答は子供には作れないこれ以上ないレベルに仕上がっている。

基本的に私はこれに触れることが多いので、敢えて弱点を言うなら解説がない回がある。

しかもそれは複数回入試の最も難しい最後の回であったり、解説必須の算数入試であったりする可能性が高い。

解答用紙の本番サイズへの指定倍率が書かれている。

②東京学参(赤色)

解説でこの問題がカギ、と打ってくれている。分析は東京学参に軍配が上がる。年数が多いことがある。

コンビニで解答用紙の印刷番号が打たれていて、サイズ印刷が楽。

③教英出版(白地)

プリント形式で本番っぽい感じが出せる。使ったことがないのでこれ以上はわかりません

④学校が売っている・配布している(学校のサイトで公開している)

本番形式で解けるのであるなら入手すべき。

ただし、基本的には模範答案がついているだけか、そもそもないパターンがあるので、親が完全に解説できない限りは過去問集の購入は必須

⑤四谷大塚の過去問データベース

大体2009年から掲載を開始している。声の教育社が売っていない学校もカバーしていることがあり、とても役に立つ。本番の問題を横流ししてもらっているらしく、本番さながらの演習ができるのは④におなじ。解答がついていないときや、解答しかない場合、特に国語の著作権が取れていない場合が多く、第1回入試しかカバーしていないので⑤だけ使用のパターンは過去問を買うつもりもないくらいの抑え校のときくらいか…


Wはチラシが配布されてちょっと割引特別価格で過去問を買えるのかな…?とはいえやはり実際に手に取って比較してからの方がよいです。ただし、現状の第一志望と受けるであろう抑え校は早いうちに確保しておきましょう。


さて、ここからが本編でしょうか。


~コピーについて~

まず、Ayaさんたちもすでに書かれていた通り、コピーが鬼大変です。

私が塾業界に入りたての頃に私の母に「私の中受で何が一番大変だった?」と聞いたところ、「過去問コピー」と「模試の送り迎え」が大変だった(送り迎えは父がやることが多かったので、私は過去問コピーが大変だった)というくらいには(私の場合、弟がいたのでお弁当作りは夕飯を作る序でにできるし、早く作れるから忘れなくていいというのでそこまで大変ではなかったとのこと… これは家庭によりますよね。) 大変です。

本番のサイズでコピーしなければならない、毎週行くのも面倒だから複数回まとめてコピーしたい、分ける箱は…(私の家はダイソーの100円の透明のジッパーファイルとなぜか家に大量にある紙の仕分け目次) 私のときから提出にも使っていて、早稲アカ出身の弟は保護者会でこれを推奨されたらしく、その話を家族でしたときは「ママ天才じゃない?」と笑ったものでした ↓ジッパーファイルはこちら


~時間について~

時間は講師指定に従いましょう。

ただ、むやみに時間を削るのは考え物ではあります。社会は確かに時間が余りやすい科目ではありますが、お茶女のように資料問題だらけで時間が短いと普通に制限時間内に終わらない可能性が高いためです。

国語はお子様にもよりますが選択肢ばかりの学校は5分削りもアリではありますが、削ったとしてその5分を何に使うのかが明確ではありません。結局、本番を想定して、点数を取りに行く練習をする必要があるので、記述だらけの学校では細かい部分のブラッシュアップに最後の時間を使うように、しっかりと時間を使い切った方がよいと思います。

ただし、洗足、日大日吉、品川女子学院、(開智とかもそうだったかな…?) などのように理社併せて60分の学校は社会25分で終わらせるつもりで、と勧めています(理科の方が計算に時間を使うのと、私自身が入試本番で理科の時間が足りなかったトラウマから) が、もちろん、時間は併せて60分で実施し、感覚は個々人で時計を見ながら養うということが重要ですね。


~周辺機器について~

少しずつ緩和されているらしいですが、時計は針のクラシックなものを使用しましょう。

アップルウォッチや学校によってはデジタル表示のものがそもそも×となっている学校も多いため、過去問演習や模試の間は一時的にクラシックな針のものを利用するのが吉です。

部屋の時計ではなく、腕時計や腕時計を曲げて机の上に置く形で、タイマーは見えないようにしましょう。多くの学校は残り10分、5分のアナウンスをしてくれますので、dretecの自動でアナウンスしてくれるタイマー(URLがとても長くなったのでAmazonで「タイマー 勉強」で検索すれば出てくると思います。) もアリですが、念のためお知らせのない一般的なご家庭にあるタイマーを使用するのがよいでしょう。


~おまけ~

あと気を付けたいのは元冊子の管理ですね。私も親にいい顔をしたくて答えを写した記憶があるので(バレなかった)、提出時以外は基本的に元冊子を子供に持たせないようにするのがよいでしょう。2月の勝者か何かにありましたよね。直前期に見つかるやつ。

上の件もあるので答え合わせはできれば一緒にできるとよいです…(国語は文章読まないといけないので部分点採点が難しいです。子供に自問自答「ここはある」「ここは大事だと思う」などさせられるとよいかと思います。) 親が全部やってしまうと○×をつけるタイミングの気づきができない部分があります。

私は当時通っていた塾の志望校別コースで土曜日に第一志望以外の過去問やろう!(学校は自由)という講座があり、そこで基本やっていたので当事者だった側のアドバイスができないです。コピーをしてくださる保護者の皆様には頭が上がりません。皆様の家の近くには5円でA3コピーができるお店はあるのでしょうか…。 この前5円コピーの思い出の地(父と弟と買い物をして母は過去問コピーをしていたスーパー)を見てみたらA3だけ10円になっていて時代を感じました。


提出については社会の解き直し例を交えながら次の記事で触れていこうと思います。

書きたいことが多いけれど、過去問予習と新予シリの国語予習で忙しく、なかなか文章に起こす気力がわかないですが、子供たちが頑張っているんだから私も頑張らなければですね。

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